磯淵猛氏は、文春新書、朝日新書、ポプラ新書、ちくま文庫、集英社文庫などで紅茶に関する二十数冊もの著書を出し、キリンビバレッジ「午後の紅茶」のアドバイザーを務めたことでも知られる紅茶研究家兼エッセイストです。NHK他テレビやラジオへの出演も多く、美味しい紅茶の淹れ方についての分かりやすい解説で親しまれていました。またテレビドラマ「相棒」の紅茶に関する監修でも知られています（ただしあの高いところから紅茶を注ぐのは氏の考えではないとのこと）。紅茶専門店「ディンブラ」も経営しておられましたが、2019年に惜しまれつつ急逝されました。 このティーポットはほぼ球形で対流による茶葉のジャンピングを最大に促進します。注ぎ口は「ベストドロップ」と呼ばれる最後の一滴まできれいに出るように、また洗浄しやすいようにシンプルにデザインされています。内容量は5杯分の700ml。それぞれの紅茶の微妙な色合いを純粋に楽しめるよう、カップには敢えて絵柄を付けていません。通常のティーカップのようにひらひらしたデザインではないので、場合によってはコーヒーをお出しすることもできます。骨成分を含まないニューボーンチャイナで温かみのある白色です。全て日本製。ポットとカップの持ち手に金色の筆記体で T.Isobuchiの名前が入っています。 カップとソーサーは6客ありますが、ソーサーの1つにヒビが入っています（写真①の手前左側のもの）。ひとつは長い目立たないヒビで、もうひとつは短いヒビで一部が紅茶の色に染まっています（表＝写真⑥、裏＝写真⑦）。ですからお客様にお出しできるのは5客とお考えください。またこのソーサーはいつか割れるかもしれませんので、完全なものは5客とお考えください。 磯淵氏とも面識があり長く大切にしていたものですがあまり使っていません。 この度、残念ですが、断捨離で手放します。紅茶のお好きな方、磯淵猛氏の著書をお持ちの方に。 #磯淵猛 #紅茶 #ティーポット #ティーカップ